天の泣く朝に
無料オンラインゲーム『mabinogi』主にMMLを使った演奏生活中の、中の人のあれこれ。なぜか魔人アニメ感想も。全く節操なし。

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アニメの【秘密】がやりたいことが見えた。

『秘密―トップシークレット―』 著作:清水玲子

白泉社 月刊メロディを主に掲載されている少女漫画(少年漫画なら青年漫画があるのに、少女漫画だとレディースコミックになっちゃう???とするならちょっとメロディは違うと思うので、あえて少女漫画に。……実際は少女じゃない大きいお姐さんが読んでいると思うのだが。)
この漫画は殺人・事故などの被害者の脳を取り出して機械にかけ、捜査にかける科学捜査研究所・法医第九研究室、通称『第九』のお話。(こうかくとあっさり、だな……)
この作者の書く漫画は、どんなにリリカルな少女チックだとしても、グロテスクな画面があったりする。絵自体はグロテスク的な迫力というか破壊力は無いので、そんなに吐きそうにはならない。秀麗な白っぽい画面で構成されるグロ絵は、これってグロイ映像なんだよな、とワンテンポおいてからその威力を発揮するタイプだ。この手の絵が出てくるのは、この清水玲子著作の、もはやお約束に近い、ある意味なくてはならない部分と言える気がする。

この話の面白みは3点ある。
1つは、出てくる捜査手法。脳内に記録された視覚映像を呼び出せるMRIという捜査方法。
これは本文から取ると「時々シャッター(瞬きで目蓋)の下りるサイレント映画をみているようだ」という感じで、読者の側から見てもすんなりと、状況を飲み込める。
2つめはその飛び道具を使うことで当てられる、人々の心のうちの暗い部分の凄さ、見たいなもの。そのひとが隠そうとした事柄までが、「サイレント映画の焦点とか映像の感じ」で暴き出されるというところ。
3つ目はその捜査手法ゆえに出てくる周囲との軋轢を抱える捜査員側の話。
他人様の抱える秘密を暴く、その事そのものが、捜査員たちに与える影響の描かれ方、ドラマがすばらしい展開で繰り広げられる。

あとは薪さん、かな。(主人公は青木ではなくて薪サンだと私は思う。)

少女漫画の分類に入るだろうけれども、正直、少女漫画と考えないで、男のひとも読んでもらいたい気がする作品である。ふつーに面白く読んでいただけることとおもう。

元々この漫画は、作者が大作書いている途中に、1年に1回、特大の読みきりを発表し、それが2年位で1冊の単行本にまとまる、という形式を続けていた。
ある意味かなり準備が必要だと思う話なので、いいペースだな、と思っていたのだが、それが連載で掲載され、ついにはアニメ化された。


以下ネタバレばっちりの、アニメ化に対する感想。




で、アニメだ。
キャラデザインが出で来た時点では、ぐっとこらえていわないでいた。
第1話も、まあ、下地の説明の回みたいな物だと、ココもこらえた。
2話目で、ちよっとキレたので、堪っていたところを全て書き出してみたいと思う。

まず何より不味いな、と思ったのは出てくる主人公・青木の上司、薪の絵面の迫力の無さ。
もちろん、MRI捜査に対する造詣の深さ、観察眼・推理力の凄さという点で迫力は出ると思う。(声優もそういう点ではばっちりだ!)
だけど、このキャラデザでは、青木に対しての薪さんが、ただの青年にしか見えない
ぶっちゃけ、上司にすら見えない。同僚かちょっと先輩か? 程度にしか見えない。
薪さんという人は年と反比例する若さを保った(とゆーか童顔)でノーマルな男性ですらドキッとさせられるほど美しい容姿を持ってる設定なのに、ただの青年面では、マキさんを使ったギャク場面が(いわゆるストーリーの緩急の部分で)効果を発揮しない。
地味な作りのアニメなら、ストーリー緩急はしっかり付けていただきたいところである。

あとは原作の改ざん度合い。
正直、2話を見て青木が姉に特殊な感情を抱いているとか、大統領が背後から指されたとかの時点で、アニメのスタッフがやりたい事が見えてきてしまった気がした。
スタッフがやりたいのは、グロ抜きのMRI捜査って部分で、まあ、最後に薪さんの秘密、で終わりって所のような気がしてしまった。
もうね、そんな原作のキャラとは関係ないことがやりたいんだったら、いっそ設定だけ持っていってオリジナルキャラだけで第九を構成してやってくださいって気がしましたな。
秘密が持っている、薪さんの苦悩、犯人の苦悩、そして青木の挫折や成長や苦悩、それが凄惨な事件と絡み合っていい味が出ているのが秘密なんですよ。
ふとした拍子に出てくる薪さんのトラウマのようになっている、貝沼の事件とか、鈴木さんとか。

そんな素振りちろっとも出さないし。このアニメ。

で、青木というキャラクターは真っ直ぐなんです。真っ直ぐなだけに鈴木さんの脳を見たり、行動して執念で証拠を移した脳をさがしだしてきたり、犯人を見つけて思いやった一言をかけられたりして、その行動に説得力が出るんですよ。
薪さんが狂気へ落ちそうなときの、楔になっているはず、な、の、に、奴自体が闇にとらわれている側の住人になっちまっては説得力半減するでしょうが!! 原作読んでるのか、本当に読んだのか、おいスタッフ!

大体、FBIが持ってくるか? 自国の大統領の脳を。持ってきて更にその画像を日本の捜査員に見せるか? せめて捜査上に浮かんだ人物がいて、そいつが日本人ぐらい言っていただきましょう、まるっきりリアリティ無いわ、ただ第9を絡めたかったんだねっておお解りの展開、素人でもしないよ、今時。
あと、大統領が後ろから刺されていることにした時点で、事件解決の捜査を描きたいんじゃないな、って解った。――スタッフ方は、MRIってゆー飛び道具を使って秘密を暴いていくことだけを描きたいんですね? ただの暴露趣味? んで肝心の大統領の秘密が公に漏れていくときの、暴露したスタッフは第9から出すのかしら? もうどっと見る気がうせる展開ですね。

もうちょっとスタッフ全員、秘密を読み込んで、何がこの作品の魅力になっているのかよく感じ取ってくださいよ。決してMRIって面白い設定だよな、じゃないよ、それを使って現された物が面白いと人に思わせたから、設定が生きたんですからね、解ってると思うけど。
正直、サイアクに近い。原作つきアニメは面白くない、を地でいけてますよ、いま。スタッフさん。

人の闇に、ぞっとする。そのグロさに、ぞっとする。隠されていた気持ちに涙できる。
――悪い事いわないから、せめて薪サンのビジュアル変えて欲しいです。
ストーリーは理解できなきゃ無理だからあきらめるけど。

  1. 2008/04/17(木) 08:19:57|
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